死にかけ、壊れかけの WESTERN DIGITAL 製 HDD WD20EARS が3台(2TB SATA300×3)。 これを何とか復活・復旧できないものかと、 Western Digital 謹製ツールの Digital Data LifeGuard Diagnostics を導入。
当初は 2ndPC 内に取り付けて 1台ずつ処理してましたが、 1台処理が終わったところで、 2ndPC への取り付け・取り外しが大変面倒であることに気付く。 そこで外付け HDD ケースに壊れた HDD を取り付けてあらためて処理することにしました。
購入した RATOC の外付け HDD ケース RS-EC32-U3R は USB3.0 に対応してるので、 付属の USB コードをマザーボードの USB 3.0 ポートに取り付け。
都合三回処理することになるが、用心のため RS-EC32-U3R へは1台ずつ HDD を取り付けました。
Digital Data LifeGuard Diagnostics のインストール
Western Digital のサポート・ダウンロードページ から Digital Data LifeGuard Diagnostics をダウンロード。
※今回ダウンロードしたのは WD20EARS に対応した Data Lifeguard Diagnostic 。 モデル番号が違うものだと別の Data LifeGuard Diagnostics があるかもしれないので、 「モデル番号で検索」 をやったほうが無難でしょう。
また 「Windows用Data Lifeguard Diagnostic」 をダウンロードしましたが、 DOS 専用 の Data Lifeguard Diagnostic や CD 版もあります。 状況によってダウンロードする Data Lifeguard Diagnostic が違うので注意して下さい。
これは Data Lifeguard Diagnostics の Windowsバージョンです。 これにより、WD の内蔵ドライブと外付けドライブをテストします。 またこれに加えて、このシステムについている WD ドライブのモデルとシリアルも提供することができます。 対応するオペレーティング システム Windows 7 32/64-bit versions Windows Vista 32/64 bit versions Windows XP 32/64-bit versions

Digital Data LifeGuard Diagnostics の使い方
※上記手順は Digital Data LifeGuard Diagnostics を起動するたびに行う。
※上記画像は 2ndPC に取り付けてあった時の物。 3,4 が WD20EARS です。 右の SMART Status では一応 「PASS」 となっているが….。
ここからが Data LifeGuard Diagnostics のメイン機能。
HDD のテスト、不良セクタ検出、物理フォーマット(ゼロフィル:ハードディスク全セクタにゼロを書き込む)は前の手順と同じくまず処理をするハードディスクを選択。
各項目の処理内容は以下。
- QUICK TEST
- ドライブに保存されている Data Lifeguard 情報を収集し検証するために SMART ドライブ・クィックセルフテストを実行。
- EXTENDED TEST
- 不良セクタを検出するために Full Media Scan を実施。 ドライブのサイズにより、試験完了まで数時間を要する場合もある。
- WRITE ZEROS – Quick Erase
- ハードディスク前半と後半のセクタのみゼロフィル(所要時間数分~数十分ぐらい)。 これによりファイルシステムとデータが消滅。
- WRITE ZEROS – Full Erase
- ドライブ全体にすべてゼロと書き込む(所要時間6時間強ぐらい)。 これによりファイルシステムとデータが消滅。
- VIEW TEST RESULT
- 最新の試験結果を表示します。
※所要時間は HDD の容量、 USB のスピード(外付けの場合)、 HDD の壊れ具合で違うと思われます。 上に書いた時間は 2台の 2TB で実際に要した時間です。 後述しますが 1台は惨いことになってます。
今回の HDD のように不良セクタがあることがあらかじめ分かっている場合、以下の順番で処理するのが良いかも。
- QUICK TEST
- WRITE ZEROS – Quick Erase
- WRITE ZEROS – Full Erase
- EXTENDED TEST(時間に余裕があれば)
- VIEW TEST RESULT
2ndPC に装着していた2台の WD20EARS は上記手順で行いました。
「FAIL」 になっている HDD は多くの不良セクタを出してた方の HDD じゃなく、今回不具合が出たことで合わせて不調になった HDD 。
「Raw Read Error Rate」 はハードディスクからデータを読み込む時に発生したエラーの割合を表し、数値(Value)が閾値(Threshold)より低い場合、ハードディスク内の磁気ディスクまたは磁気ヘッドに異常があるということ。
数値(Value)は閾値(Threshold)より低くないのに何故 「FAIL」 ? まぁ元々瀕死と重症の HDD なんで壊れても困らんし、このまま使うことにしました。
何に使うかといえば、この 2台の HDD を RATOC の RS-EC32-U3R に装着し、 torne 用の外付け HDD として利用します。 テレビの録画データなんて対して重要じゃないし、壊れかけの HDD を使うのにピッタリです。
torne と RS-EC32-U3R についてはまたの機会に。
さて、忘れちゃいけないのが既にご臨終になってた 3rdPC の WD20EARS 。 こいつは 3rdPC の OS はもちろん BIOS からも認識されな強者。
今回 Data LifeGuard Diagnostics を使うに当たり、 3rdPC から取り外したのですが、何故か Data LifeGuard Diagnostics で確認が出来るんですね。 もしかして生きてるのかなと考え、 2ndPC の WD20EARS と同じように Data LifeGuard Diagnostics で処理してみることに。
もちろんこんなの最後までヤルつもりはないのですが、処理を続けてると連続して不良セクタにゼロを書き込むか聞いてくるんですよ。
最初は手動で [はい] をクリクリやってましたが、流石に切れそうになって自動クリックソフトを使うことにしました。

詳しくはコチラ → AnswerTaker
流石に 連打くん を使っても如何ともし難いので 「FULL ERASE」 は中止し、今度は 「QUICK ERASE」 + 「連打くん」 で一晩自動でクリックさせ放置。 朝起きて確認すると、当然といえば当然だが処理はまだ終わっていませんでした。
その後もう一度 「FULL ERASE」 をやると、アラ不思議処理終了予測時間が 5000時間ぐらいになってます。 日数に直すと処理終了までザックリ 200日。 普通は諦めるんだが、外付けの HDD ケースをもう一個買って、継続してみるのも面白いかもね
RATOC の RS-EC32-U3R と類似する(OEM?) SILVERSTONE の外付け HDD ケース SST-DS321 が、タイミングによっては 5,000円前後で買えることもあるから、そのうちポチるかもしれません。